2014年06月19日

今日の木地(目なり、習い目、逆目)

おはようございます。昨日は降ったりやんだりのはっきりしない天気でいよいよ梅雨かな??と言った天気でしたね。
今日はどうでしょうか!?外作業があるので出来れば降らないでもらえると助かるんですが…


さて、今日の木地です。木曜ですので用語について紹介したいと思います。

今日は仕上の際に出る【習い目(ならいめ)】・【逆目(さかめ)】を紹介します。

木にはそれぞれ目の方向により性質が異なり、材になった時の削り方向や角度なんかにより
仕上がり方が変わってきます。
【ならい目】
削る際に繊維方向をなでるように、削ることを指す言葉です。今日の木地(目なり、習い目、逆目)



左の図のように削ることで繊維は目起きと言い木肌のけば立ちを防ぎ、光沢のあるとてもきれいな仕上がりとなります。










【逆目(さかめ)】
ならい目とは逆に繊維に対し、一直線・繊維刺さるように削ることを指します。今日の木地(目なり、習い目、逆目)


左の図の様な方向で削った場合、木肌はけば立ちや材自体を引っ張り裂いたような荒らしい仕上りになり光沢もほとんど出ません。





こういったように目通りの良い材程、ならい目、逆目ははっきりとしていて明らかになります。
材の中には目通りの落ち着かないアテと呼ばれる部位もありますが、その部位に関しては数センチ刻みで目方向も変わり仕上面にばらつきが出やすいです。

場合によっては逆目とわかっていても仕方なく仕上げなければならない場合もあります。その為に仕上機(かんなの役割を果たす機械)やカンナには裏座と呼ばれる主たる刃の内側にあるものを調整し、極力仕上面を荒らさないようにします。

超仕上と言ったような仕上の場合、その都度、刃がねの研ぎや調整、台直しなど入念にして仕上ます。
そこまで仕上げる材は目通りも良いものが多いんですが。


今ではサンドペーパーの様な研磨して仕上る方法もありますが、やはり生地の仕上はよく切れた鉋で仕上げた光沢の綺麗さにはかないません。昔から叩き込まれた基礎かもしれませんがベテランの職人さんは削るときに出る屑ですら、綺麗な出方などこだわりを持っています。

それくらい仕上げに関してはより綺麗に!といった思いも強いです。


道具の専門的な部分も少し出ましたが、そちらに関してはまたの機会に。

それでは今日も一日がんばりましょう!!


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Posted by 大橋木工所 at 07:00│Comments(0)今日の木地録
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