2014年07月31日

今日の木地(木の修復技)

おはようございます。昨日まで屋外での作業だった為、日差しの強い中ずいぶん焼けました。

さて今日の木地では、木の特性を活かしたちょっとした修復の紹介をしたいと思います。

木は元々立木の際水を含んでおり、それを乾燥させ製品利用しています。
その為、水を含むと膨張します。その特性をいかして・・・



スギ材に画像のようにアテ傷が出来てしまいました。加工中は道具を使っている為、こういったことも稀にあります。

こんな時、当ててしまった部分に水を含ませます。

今回はわかりやすく右側のアテ傷に水を含ませていきます。

乾いていればいるほど効果のある方法です。思いのほか早く膨らんできます。こうして濡らしては乾かし何回か繰り返すとだんだん凹んだ部分が戻ってきます。




途中、左のアテ傷も水を含んでしまい若干戻ってしまいましたが・・・

ずいぶんわからなくなるほど回復してきました。




材質やアテ傷の度合いにもよりますが、こうして傷を治すことが出来ます。

先日の木工教室で、玄能(ハンマー)をアテってしまったお子さんに教えてあげたらびっくりしていました♪
最終的にくぼみのないきれいなポストを持って帰ってくれたので良かったです。


さてさて今日も市内を転々とお邪魔する予定です。お約束通りに伺えるように進めて行ければな♪なんて思ってます‼


今日も一日がんばりましょう!!

  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月30日

今日の木地(オルダー)

おはようございます。昨日は一日外にいたのですが、とても強い日差しで暑かったですね。
今日も暑くなるんでしょうか??


さて
今日の木地では、オルダーという材を取り上げたいと思います。


名称:オルダー(カバノキ科)
    広葉樹
地域:カナダ、米国西海岸周辺


引用(一財)日本木材総合情報センター

国内のハンノキという材と同類で代用材として扱われています。国産材の流量が非常に少なくなっている一方で、このオルダーという材の流通量が増加しているようです。

ただ、材の特徴からして表面に出る仕上げ材としての用途より芯材としての用途(表面にでない)の為、なかなか目に触れる機会は少ないかもしれません。

ほかの材に比べ乾燥が早く、柔らかく比較的弱い特徴があります。加工性は良いのですが用途が限定的です。
米国から広葉樹の輸入量が増加しているようですが、こういった材が既に製材品で持ち込まれる為、原木に触れることは少ないと思います。

用途としては彫刻の材料、小物・玩具などに用いられる場合もあるようです。


あまり評価の高い材ではないですが、接着剤の接着も良く、ビス・釘なども良くきくので芯材としてはかなり重宝な材なのだと思います。




外材を取り上げる中で徐々に、代用材の正体が判明していきます。
今まで代用材はそこまで関心なく加工していましたが、だんだんに関心がわいてきます。
外材も興味深いです♪



さて今日は外仕事二日目ですが、順調に終わるんでしょうか??
今日も一日がんばりましょう!!
  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月29日

今日の木地(オべチェ、アユース)

おはようございます。今日から現場で屋外作業が始まります。お天気大丈夫でしょうか・・・突然の雨がなければいいんですが。

さて今日はオベチェという材を取り上げたいと思います。


名称:オベチェ、アユース(アオギリ科)
   広葉樹
地域:ギニア、カメルーン、西アフリカ


引用(一財)日本木材総合情報センター

樹高が40Mほどに成長し、径が1.2Mと比較的巨木になる物で、柔らかく軽い材です。国内ではアユースという名で知られており主に塗装下地材として知られ、枠材・装飾材などに多く用いられています。

柔らかいため加工性は良く様々な加工にむいていますが、反面柔らかい為に釘・ビスなどが効かないので強度的にはあまり評価は高くありません。

木肌表面にあまり特徴がない材なので、仕上げ材として使われることは少なく、既述の様に下地材や合板用材に用いられています。


虫害に弱く耐久性も低いのでそういった部分が必要ない用途に用いられています。
ヨーロッパ製ハイヒールのヒール部分には、柔軟であるこの材が使われていることが多いようです。

木目もおとなしい材ですが割れやヒビなど狂いもなくあまり特徴がない材で、そういった面で特定の用途には重宝な材です。


比較的安価で装飾加工に向いているので面材などに使うとが多いです。
規格品・特注品ともアガチスのほかこの材を用いることがあります。

さて・・・今週も現場施工にイベントにスケジュールは盛りだくさんです♪
張り切って行きたいと思います!!

今日も一日がんばりましょう!!

  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月28日

今日の木地(オクメ)

おはようございます。先週はあっという間に一週間すぎました・・・
今週はどんな一週間になるんでしょうか??

さて、今日の木地ではオクメという材を取り上げたいと思います。


名称:オクメ(カンラン科)
   広葉樹
地域:ガボン、ギニア、コンゴ 西アフリカ

引用(一財)日本木材総合情報センター


主には代用材として用いられ、ヨーロッパ方面ではかなり用いられている材です。
材としては、樹高60Mにもなり比較的大きな材で木理が交錯していることもあり、柔らかく加工性は良くありません。材にシリカが含まれていることも加工を難しくさせる要因にもなっています。

木肌が毛羽立ちやすいこともありそういう面でも加工性の評価は低くなっています。

その為、材料として用いられることよりも単板や合板として用いられることがほとんどです。

ガボンマホガニーと呼ばれマホガニーの代用材としてキャビネットやドア材などに用いられることもありますが、似ているだけで品種は別の物です。


さて!!今週は後半からいよいよ8月に突入しますね。しばらく暑い日が続いていますが・・・

今日も一日がんばりましょう!!



  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月26日

今日の木地(エリマ)

おはようございます。週末ですね。今日から夏休み‼という子供たちも多いんではないでしょうか??

さて今日の木地では、エリマという材を取り上げたいと思います。


名称:エリマ、ビヌアン(ダチスク科)
    広葉樹
地域:フィリピン、スマトラ、ボルネオ(熱帯地域)


引用(一財)日本木材総合情報センター

非常に成長の早い材で亜熱帯地域では、造林樹種として植樹されているようです。円筒形の丸太は径が大きくなるので合板などの用途に用いられている材です。

主には淡黄色ですが赤色・紫色など帯びる材もあるようで、故に材の見た目の評価はかなり低いようです。

材としては非常に軽く柔らかく保存性がかなり悪い為、用途が限定的で仕上げ材としては使われず芯材、合板用材、マッチなどに用いられその他、保存処理を施した上で用いられているようです。


聞いたことも見たこともない材ですが・・・資料からするとかなり評価が低い材という印象です。
乾燥工程でも特有の悪臭を放つほか、菌による変色が起こりやすいようで、ここまで挙げるとかなりデリケートな材みたいですね。

成長が早いというのは、メリットに思いますが、国内では原木での流通は少ないのでは??と思います。


広葉樹が持つ特徴があまりないように思います。材も色々でおもしろいですね。

さて!!今日は匠宿でこの夏二回目の木工体験イベント開催しますョ‼

ぜひお立ち寄りください♪お待ちしております。





  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月25日

今日の木地(イロコ)

おはようございます。週末ですね、今週は祝日もありすごくあっという間に思えます。


さて、今日の木地ではイロコという材を取り上げたいと思います。



名称:イロコ(クワ科)
    広葉樹
地域:アフリカ

引用(一財)日本木材総合情報センター

チークの色目に非常によく似ており、アフリカンチークという名称で呼ばれていることがありますが、種別的には、全く別物です。アフリカを横切るように広く分布しており、アフリカ産の材を代表する種といわれているようです。

色目は黄褐色~濃いチョコレート色まで比較的幅広く、淡色の縞があります。加工性は悪くはないようですが、ストーンと呼ばれるこの材特有の石灰の塊が含まれていて製材中に刃物をダメにしてしまう欠点や、木理がきつく交錯し加工中にさけたりすることもあり、こういった面でも加工性はあまり評価されていません。用途としては指物、家具ベニヤ床材のほか、鉄道用材、水中杭、水中構造物などにも用いられているようです。

直接原木を扱ったことはありませんが、白アリなどの虫害も受けにくく、耐久性が非常に高く評価されています。

加工中に出る屑が原因で皮膚炎を起こすこともあるようです。なにが要因かわからないんですが、
比較的アクの強い材は切断中の屑でかゆくなったり、くしゃみが出やすくなるような材もあります。


さて、今日は清水方面にお邪魔し諸々メンテナンスをさせて頂く予定です♪
どんな一日になるんでしょうか??

今日も一日がんばりましょう!!



  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月24日

今日の木地(イぺ、タベブイア)

おはようございます。昨日は浜松方面にお出かけし、色々と勉強になる一日でした。
たまに業務から離れ、様々なことに触れるのも勉強になります。
木曜ですが、今日はいつもの木の紹介をしようと思います。なぜかって??保存しておいた木の反りと戻りの画像を誤って消去してしまったのです…。

さて、今日の木地ではイペという材を取り上げたいと思います。


名称:タベブイア、イペ(ノウゼンカズラ科)
   広葉樹
地域:熱帯アメリカ(ブラジル、アマゾンなど)


引用(一財)日本木材総合情報センタ−

日本ではあまりなじみのある材ではありませんが、アメリカ市場では非常に堅い材として古くから知られています。アマゾン川流域で高地に生育する材の中でも、樹高の高くなる樹で高いもので40Mほどにもなるようです。

材としては、非常に重硬で耐久性に優れていますが、加工性が悪くかけたりすることもある様です。
建物の土台、梁、窓枠、ドアなど耐久性が必要な部分に用いられることが多く、その他鉄道枕木、杭などにも用いられています。

うちでも扱いがなく、国内でもそこまで使用されている材ではないようですが、耐久性、耐摩耗など強さが求められる場面で使われていることがあります。

"木曜"に木のあれこれを紹介できなかったのは、残念ですがまたの機会に‼
さて今週はあっという間に一週間終わってしまいそうですね。

今日も一日がんばりましょう!!  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月23日

今日の木地(イエローメランチ)

おはようございます。
気付けばこの木地録も始めてから3ヶ月が経ちました。ご覧頂いている皆さまからは参考になるご意見やアドバイスをたくさん頂き勉強になっております。今後に役立て継続できる内容にしていければと思います。ありがとうございます‼

さて、今日の木地ではイエローメランチという材を取り上げたいと思います。


名称:イエローメランチ(フタバガキ科)
   広葉樹
地域:フィリピン、スマトラ、ボルネオなど

引用(一材)日本木材総合情報センター

丸太の芯部分に虫が入り込んでいることがあり、なかなか材の評価は安定していません。
こういった材は製剤した際に、ピンホールが現れることがあります。

コンクリートパネルとして用いられることもありますが、この材特有の成分がコンクリ硬化の妨げになる為、
表面処理などをして用いられます。既述の通り虫害を受けやすく耐久性も低い為、あまり評価がよくありません。

家具や指物材に用いられますが、仕上げもあまりきれいでなくピンホールがあしばしばあるため、表面仕上げ材には使われず、主には合板の原料などに用いられているようです。

アピトンと同じ科の材なので特徴などもいているのかもしれません。


さてさて今日は一日業務から離れ、浜松方面にお出かけします!!夕方には戻る予定なんですが慌ただしい一日になりそうです。

今日も一日がんばりましょう!!  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月22日

今日の木地(イエローポプラ)

おはようございます。連休は久々にゆっくりできました。今週も張り切っていきたいと思います。

さて、今日の木地では、イエローポプラを紹介したいと思います。


名称:イエローポプラ(モクレン科)
   広葉樹
地域:米国東部


引用(一材)日本木材総合情報センター

比較的低い山地に生育しています。樹高50Mにも達し、現地では最も大きな樹として知られています。
材として乾燥しやすくやや柔軟で加工性はよく、仕上げ面もきれいです。アメリカでは木工用の材として広く用いられているようで、塗装性も良いようです。

用途としては、家具・建具・内装材・玩具・合板などに使われており、日本の輸入量は少量で、材自体が黄色みがかった材で塗装をするとほぼわからなくなってしまうのでこの材が使われているのは気付きにくいと思います。

・・・この材、ポプラとついていますが、国内のポプラとはほど遠い材で、種でいうとホオノキと同じで類です。こういった名前の付け方が初めて入ってきた時のちょっとしたきっかけでついてしまうのも面白いですね。


さて、今日は市内のお宅にお邪魔し一日作業します♪

今日も一日がんばりましょう!!  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年07月19日

今日の木地(イエローバーチ)

おはようございます。今日はいよいよ今回初めて行うイベントがあります。
初めての取り組みでどうなるかわかりませんが、一日楽しみたいと思います♪

さて、今日の木地では、イエローバーチを紹介したいと思います。


名称:イエローバーチ(カバノキ科)
   広葉樹
地域:カナダ、アメリカ北東部

引用(一財)日本木材総合情報センター

カナダ、アメリカ北東部でよく採取される材です。樹高が18〜24Mほどで北米産カンバ類の中で代用的な材です。ほとんどの材は芯材は赤褐色ですが、材により樹によりかなりの差があると言われています。

材としては、国内のマカンバやミズメなどとほぼ同じで、重硬な材ですが加工性はよく仕上がりもきれいです。あまり特徴的な材でなく、激しい流行などもなく長く人気のある材です。

用途としては、家具・内装材が圧倒的に多く用いられています。その他、器具、ベニヤ、木型などに用いられていますが、次第に価格が高騰傾向にあるので、国内では目に触れる機会は少ないと思います。

うちの扱う材では、まだまだ国内の材が多いのでミズメがほとんどですが、以前には指定材で加工といった時に何度か扱ったことがあります。

さて!!当日の告知になりましたが・・・本日、駿河区丸子にあります、駿府匠宿で小学校高学年〜を対象に木工教室をやらせて頂きます♪

今回は木でポストを作ってもらいます!!


駿府匠宿 自由工房内
10;00〜12;00
13;00〜15;00
参加費(材料費) 1800円

その他、小物の物販も出店しております。ぜひお立ち寄りください。

では今日も一日がんばりましょう!!


  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録