2014年07月17日

今日の木地(節のあれこれ)

おはようございます。昨日は本当に暑かったです。今日も一日いい天気になるといいですね!

さて、木曜の木地録では木に関することを紹介したいと思います。今回は紹介したようでしていなかった節に関して紹介していきたいと思います‼

まず節とは、木が成長する過程で枝を包みこんだ部分が丸く残ることで製材される時に現れます。この丸いものを節といいます。材になった時この節の有無で暗号の様な分類を付けられ、材の価値が変わってきます。

その節の中でも【生節 いきぶし】と【死節 しにぶし】について画像で見ていきたいと思います。


【生節】
木自体が生きた状態の枝を包みこみ成長し、幹に溶け込んだものを言います。



画像の上下にある目の様なものが生節です。一般的には節と呼ばれているものはこちらの節です。
この節の場合、周囲に溶け込んでいるので抜け落ちることはありません。

【死節】
木自体が枯れた状態の枝を包みこんで成長し、幹に溶け込まずになかでくっつかずに残っているものをいいます。



画像の穴の部分が死節が既に抜け落ちてしまったものです。抜け落ちた状態の節を抜け節と呼んだりもします。
この状態では完全に穴があいているので製品としては使えません。しかし死節があるからと使わないわけにいかないのでこういった場合、"埋め木"といい穴部分に木を加工したものを挿し、塞いだ状態で使用します。

現在でも無節(節のない材)はそれだけで高く評価されていますが、最近ではこういった節のある材料をあえて使うことも増えており、今までの節があるから使えないというようなことも徐々に減ってきています。

材料自体が昔に比べそこまで豊富にないというのも要因かもしれませんが、海外のテイストなどを組み込んだインテリアが普及していることもその要因かもしれません。

毛嫌いされてきた節ですが見方を変えると、本来の木の味が散りばめられ自然な仕上がりが良いのかもしれませんね。

仕上のコンセプト、テイストでそれぞれの使い方を出来るのも今の木を使った様々なもののいい部分かな!?
なんて思います。


さてさて今週も後半戦ですね。

今日も一日がんばりましょう!!




  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録