2014年11月13日

今日の木地(アジア材~その8~)

おはようございます。昨晩から冬らしい寒さになっています。
そろそろ冬の冷え込みが本格化しそうですね。


さて、今日の木地録は、ペルポックとベニマツを取り上げていきたいと思います。

ぺルポック


引用(一財)日本木材総合情報センター

主にはインドネシア、ニューギニアなどから産出される材で、家具などに用いられています。
加工性が良く扱いやすい材として知られていますが、耐久性が低い為そういったことを必要としない部分で広く用いられているようです。

広葉樹ですが、針葉樹の様な木目が特徴的でそういう部分が好まれているようです。

他の材に比べると、流通量はあまり多くありません。

続いてベニマツ。



引用(一財)日本木材総合情報センター

木地録では、マツ系の材をまとめて紹介した際に簡単に記載しました。

国内でも産出される材ですが、主にはソ連や中国周辺で産出されています。

マツ類の中でも軟松に分類されるベニマツは、木目が同じマツ科の中でも穏やかであまり強弱がない特徴です。
材質自体も軽軟で耐久性も中庸です。

心材が虫害を受けやすいようで丸太に空洞が出来やすい材です。
加工性が良く木材自体が安定している為、木型などに用いられているようです。


その他、建具、建築、彫刻と言った用途にも使われており、海外では食用に種子を採取する国もあるようです。



アジアは他の地域に比べても国内に流通している材が本当に多く改めて関心します。


さて今日はどんな一日になるか楽しみです、

今日も一日がんばりましょう‼





  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年11月12日

今日の木地(アジア材 メランチ類)

おはようございます。昨日もしとしとと雨が降り続く一日でしたが、今日は天気どうでしょうか??



さて今日はアジア材でメランチ類とまとめて呼ばれるメランチを取り上げていきたいと思います。


木地録でもライトレッドメランチ、ホワイトメランチ、ダークレッドメランチと取り上げてきました。
ライトレッドメランチ




ホワイトメランチ


ダークレッドメランチ



引用(一財)日本木材総合情報センター

どの種も用途などはほぼ同じと言っていいと思います。分類も色目で分けられている印象です。
タイやフィリピン、スマトラなどで主に産出されていている種です。

国内での用途は、非常に幅広く合板、建築、家具などが知られています。

ただ分布も広く同じ材でも特性はかなり差がある材の様です。


この種は加工性はいいものの、虫害に弱く保存性が低いので用途によっては、影響が出る場合もありそうです。

個人的には合板などに多く用いられている印象ですが、流量も多いようなので知らないうちに扱っていることもあるかもしれません。



今日は雨が降ると作業が変わってします工程の為、天気が気になります。もってくれるといいんですが。



今日も一日がんばりましょう‼


  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年11月11日

今日の木地(アジア材~その7)

おはようございます。昨日は一日業務から離れていたので今日から本格始動です。

さて、今日の木地もアジア材を取り上げていきたいと思います。

今日はプライとメルクシパインという材を取り上げたいと思います。

プライ



引用(一財)日本木材総合情報センター

東南アジアに広く分布しており様々な名称がある材です。ジェルトンという材に非常によく似ているようで見分けがつきにくい材の様です。こちらのプライはマメ科で、ジェルトンはキョウチクトウ科なので別物です。

非常に大きくなる材ですが、特性上評価が低く用途は限定的で、強度を必要としない集成材や芯材などの用途に用いられています。


ガムの原料が採れるのがこの材で、そういった面では特徴的な材なのかもしれません。


続いてはメルクシパイン。



引用(一財)日本木材総合情報センター

木地録では以前にパイン材をまとめて紹介したので取り上げるのは初めてです。

フィリピン、ビルマなどで産出される材で、国産のアカマツに似ています。カンボジアでは造林されているので、比較的安定的に供給しているようです。

天然木は高く評価されていましたが、造林から産出される物は品質があまり良いとは言えず、評価が良くありません。
建築などの分野以外にも、パレットや箱、杭、パルプなどに用いられています。


最近ではパイン材という名称も一般に浸透してきている印象です。こうして比較的触れる機会の多い材は親しみがでて個人的に使いやすい材と思います。


さて今日も予定がめいっぱいでスケジュール通りお約束先に到着できるか少し心配です。

今日も一日がんばりましょう‼




  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年11月10日

今日の木地(アジア材~その6~)

おはようございます。今週も始まりましたね。
週頭ですが、昨日より静岡県を飛び出し遠征しております。

さて、今週ももう少しアジアの材を取り上げていきたいと思います。
今日はナトーとバスウッドを。

まずはナトー


引用(一財)日本木材総合情報センター

ナトゥー、ニャト―などと呼ばれています。表記上は違いますが、呼び名としてはそれほど違いがありません。
国内ではサクラの代用・・・というよりサクラの扱いで用いられている印象です。

産地によりますが、ペンシルシーダ―なんて呼ばれているものもあります。アジア一帯で産出されていますが、ソロモン諸島などにも分布しているようです。

肌目も良く国内でも比較的受け入れられており、様々な用途に用いられています。



続いてバスウッド



以前、木地録では主に北米産の材として紹介しましたがアジアでも産出される材です。

シナノキ科の材ということで、シナノキに非常に似ており見分けがつきにくいです。主にはニューギニアで産出しており、こちらの材をニューギニアバスウッドと呼んで区別しています。

軽軟な材で耐久性も低いので用途は、限定的な印象です。国内ではあまり見かける機会も少ないようですが、そういった利用価値の面が要因なのかもしれません。

資料によると全体的に成長が非常に早いようです。成長が早い特徴はかなりメリットの様に思います。

楽器などにも使われているようで、需要自体は比較的ある材の様です。


今日は業務は出来ませんが、どんな一日になるか楽しみです。
今日も一日がんばりましょう。


  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年11月07日

今日の木地(アジア材~その5~)

おはようございます。あっという間の週末です。台風も近付いてきているのでお天気も気になりますね。

さて今日も引き続きアジア材を取り上げていきたと思います。

今日はタウンとチークを。

まずはタウン


引用(一財)日本木材総合情報センター

以前木地録ではマトアという名称で紹介しました。ムロクジ科という科の材です。産地別にめいしょうが異なりますが
インドネシアではマトア、ニューギニアではタウンと呼ばれているようです。

ずっと複数の種が混在しているのでは??と思われていたようですが、単に産地による特性が異なる一種の材ということで決着しているようです。

丸太の形が悪いことが多い材の様です。そういった材はよほど径が太くないと幅の広い加工にむかない印象です。

仕上がりが良く国内での流通も比較的多いようです。


続いてチーク


引用(一財)日本木材総合情報センター

個人的にかなり知名度のある材のイメージがあります。実際世界的にも有名な材です。
この材は以前から非常に人気がありますが、伐採の制限や禁止などの措置が採られ流通量が少なくなっている材です。

タイやインドなどが主な産出国で、耐久性・虫害などかなり高く評価されている材です。甲板などに使われていたほど耐久性は高く、ウッドデッキなどにも用いられています。


さてさて週末から来週にかけ様々な予定があり非常に楽しみです。

今日も一日がんばりましょう‼

  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年11月06日

今日の木地(アジア材~その4~)

おはようございます。今週はスケジュールがタイトになってしまっています。

さて木地録は、アジア材の続きです。

今日はシタンとジョンコンという材を取り上げたいと思います。

シタン


引用(一財)日本木材総合情報センター

木地録では先月にローズウッドという名称で取り上げました。
ぱっと見た感じはコクタンにも似ているように見えますが、こちらの材の方が赤、赤紫色が入っています。
シタンという名称で高価な材として出回っているので、なかなか本物を扱える機会も少ないですが・・・

○○シタン、○○ローズウッドなど別材をこの種の代用として用いているようです。

材としては重硬で耐久性が高いく非常に人気があります。縞が綺麗に出る材で木目の美しいものは価値も付き
高価な材として流通します。

アジアで産出される材ですが、他の地域にも分布しています。

続いてジョンコン


引用(一財)日本木材総合情報センター

泥炭地域に生育する種として知られています。この材は様々な資料に化粧材としての用途に用いられないとありました。

もともともつ孔という小さな穴が虫食いの跡に見えるのが要因の様です。
しかし材自体は虫害を受けにくいものです。製品後も虫害を受けにくいのは非常に良い特性だと思います。

主に芯材などに用いられているのはそういった特性があるからかもしれません。

加工性は良いですが、飛散した繊維で皮膚炎を起こすことがあるので要注意です。と言っても国内で丸太加工をする機会はそれほど多くない印象です。



今日も市内を転々とお邪魔する予定です。スムーズに進んでくれると助かります。

今日も一日がんばりましょう‼







  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年11月05日

今日の木地(アジア材~その3~)

おはようございます。週頭がお休みだったのであっという間に中盤戦です。

さて今日の木地は、引き続きアジアの木材を取り上げていきたいと思います。

今日は、コクタンとジェルトンという材。
まずはコクタン



引用(一財)日本木材総合情報センター

以前紹介した時にも取り上げましたが、人気がある一方で非常に希少種となっており本コクタン自体を見かけることが少なくなってきています。

以前は様々な用途に用いられお家の中でも見かけることがありましたが、最近のお家ではほぼ使われていません。

虫害を受けやすいので扱いも注意が必要です。インド、スリランカ、ミャンマーなどで産出される材として知られています。


この材(エボニ―)も昔は他の材の代用にされていたという資料もあり、次第にこの種の物が主流になったのかもしれませんが、名称や材の分類は現在でもあいまいな部分が多いので真相は不明です・・・



さて、続きましてジェルトン




引用(一財)日本木材総合情報センター


この材はものすごく大きくなる材です。60Mというと・・・建物の20程の高さでしょうか?
比べるとびっくりする高さですね。
ただ木材としての用途で言うと、特徴がデメリットで評価が低く仕上げ材や材料として使われることが少ない材です。

主には集成材や芯材と言った用途に用いられています。

木目は明るく印象の良い材ですが・・・こういった大木でも限定的な用途の材もありますね。
木材も色々です。


さて、今週末は、台風の様ですが大きな影響がないといいんですが。
今日も一日がんばりましょう‼

  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年11月04日

今日の木地(アジア材~その2~)

おはようございます。さて11月も本格始動します‼今月も張切っていきたいと思います。

今日は先週から引き続き、アジアの材を取り上げていきたいと思います。

今日はカポールとカリンを取り上げます。

カポール



引用(一財)日本木材総合情報センター


木地録ではカプールという名称で紹介しましたが、別名でボルネオカンファーウッドとも呼ばれています。
カンファーというとクスノキですが、樟脳の同じような芳香を放つことでこういった名称で呼ばれているようです。

分類的にはクスノキはクスノキ科でカポールはフタバガキ科なので別物です。

カポールの特徴はフタバガキ科でも重厚な材で加工性はあまり評価されていません。シリカを含む場合もありそういったことも要因の一つかもしれませんね。


さて続きましてカリン



引用(一財)日本木材総合情報センター


この材には泣かされた経験が・・・でも材としては人気もあり個人的には好きな材です。
ただ、国際的に絶滅危惧にリストアップされているので今後更に目にする機会は減る一方だと思われます。

この材は思い出深く、初めて製材からサネ加工と床材にするまでの工程を携わり現場で泣かされた思い出深い材です。非常に苦い思い出ですがそれだけにとても印象的で今でも覚えています。

材の紹介というより思い出話しになっていしまいましたが、材としても非常に魅力的な材です。


さて・・・今日は年一の日ですが普通に予定盛りだくさんの週始まりです。


今日も一日がんばりましょう!


  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年10月31日

今日の木地(アジア材~その1~)

おはようございます。あっという間の週末です。ここのところ怒涛のスケジュールが続いています・・・

さて、今日の木地ではアジア材を取り上げていきたと思います。

まずは…アガチス


引用(一財)日本木材総合情報センター

非常に扱う機会が多い材で個人的にすごく身近に感じます。加工性は非常によく内装加工材では幅広く用いられております。ただアテと呼ばれる材は狂いが激しい部分の材はいくら加工しても加工後に狂いが生じる為、まともに使えない場合もありかなり注意が必要です。

ここのところは、他にも同様の加工性のよい材の種類も増えていますが、塗りつぶしが綺麗で加工性の良い材と言えばアガチスでした。それほど重宝な材です。



さてもうひと材。続いてはアピトン


引用(一財)日本木材総合情報センター

画像では似ているような気もしますが、こちらはフタバガキ科の広葉樹です。

フタバガキ科の材も比較的種類が豊富にあるように思います。
ただこのアピトンに関してはヤニがでやすく加工にはあまり向かず用途も特定の様な印象です。

重厚で耐久性が高いという面で評価されている材ですね。
一般的な用途で言うと合板の材料などで、身近な製品の一部になっているかもしれません。

アジア圏に広く分布しており産出域で性質も異なるというのも特徴の一つかもしれません。



今日で10月も終わりですね・・・本当に早くてびっくりです。

今日も一日がんばりましょう‼


  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録

2014年10月30日

今日の木地(アフリカ材~その6~)

おはようございます。日に日に日照時間が短くなっています。あっという間に冬が来てしまいそうです。

さて今日の木地はアフリカ材の続きを取り上げていきたいと思います。まだまだ沢山ありますが
アフリカ材は今日で一旦終りです。

まずはオクメ


引用(一財)日本木材総合情報センター

この材もマホガニーに似ているので、種は違うものの代用材としてとして用いられています。
ガボン、ギニアなど主には西アフリカが産地として知られています。

以前も紹介しましたが、樹高が60Mほどにもなる材です。
カブーンマホガニーとも呼ばれ、ヨーロッパでは以前から、様々な用途に用いられているようです。

マコレ同様シリカを含む材で加工性は低いとされています。




続いてアフリカンマホガニー



マホガニーと同じセンダン科の種です。マホガニーは他種でも代用として用いられているものが比較的多いですが、こちらの材はアフリカ産のマホガニーで真正マホガニーに最も近い材です。
ただ現状では天然のマホガニーが激減しているのでこの種がマホガニーとして流通している場合もあるかもしれません。


予想以上にマホガニーの代用材が多いのが驚きです。それだけマホガニー自体が有名で人気がある材だということだと思います。

さて週末天気がいまいちのようなのでスケジュールが心配です。

今日も一日がんばりましょう‼




  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録