2014年06月03日

今日の木地(カツラ)

おはようございます。ここのところ慌ただしく、個々の工程が確定しにくい状況になっています。
こんな時こそ、段取りをしっかりしていかなければですね。

さて、今日の木地ではカツラと言う材を紹介したいと思います。



名称:カツラ(カツラ科)
    落葉広葉樹
地域:北海道~九州

引用(一財)日本木材総合情報センター

北海道でよく生産される種の様です。比較的やわらかく加工性に優れ家具抽斗(ひきだし)の側板(そくめんの板)
などに用いられていたこともあるそうです。しかしながら全体的な生産量もかなり減少してしまい、今ではほとんどそういった部分へ用いられることがなくなってしまいました。

その他、将棋の盤や洗濯用張り板などにも多用されていたようで、昔はごく身近にあった材かもしれません。

国内では山形県にあるカツラが最も太く幹周が20M近くあるそうです!!直径6M程の立木ということでしょうか??
気候や立地条件、長い年月の中で様々な偶然が重ならなければ、これほど大きくなれないんじゃないかな!?
と思うんですが・・・

近年、この種の材は、”アガチス”と言う材が代用材として流通しています。うちで製作する際の抽斗材も当然のように
アガチスが用いられます。調べたところ、アガチスが南洋カツラとも呼ばれているようです。
この材は、塗装仕上げの下地材としても良く用いられ枠材や化粧材(装飾など)にも使用する重宝な材です。

ただ、カツラは広葉樹ですがアガチスは針葉樹で属も全く違う別物です。


後半は代用種も交じってしましましたがカツラ自体は、非常に希少種なのかもしれません。

最近は、公園や散歩中なども何気なく立木を見上げて、以前に比べると材がどんな葉を付け、どんな風に立っているのか関心を持っています。これも木地録の影響でしょうか??

今は新緑の本当にきれいな緑を見ることができ、年を通して好きな時期です。ただ本当に少しの期間であっという間に過ぎてしまうのが残念なんですが…

さて!!今日は現場打合せに清水行くんですが、国一で行こうか久能街道で行こうか悩むところです。

今日も一日がんばりましょう!!
  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録