2014年08月21日

今日の木地(なぜ集成材が普及しているのか?)

おはようございます。ここのところ非常に暑い日が続いています。体調管理気をつけないといけませんね。


さて、今日の木地では、なぜ集成材が普及しているのかを、取り上げたいと思います。
(個人の見解もところどころ入っていますのであしからず^^;)



【集成材:小さく刻まれた木を集めて形成したもの。板材、角材など材質によっても種類は無数にあります】
まず材としての面から。
・材質面
 〈無垢材に比べ反り、狂いが少ない〉
 集成材自体が小さく刻まれた木材の集まりで形成されているので、反り、狂いといった本来木の特性である欠点が 無垢材に比べ少なく、そのまま仕上げ材としも使用でき、既に板厚等は決まっているので製材(原木から板材に加 工)の手間時間も必要なく調達後 すぐさま製品加工出来るというメリットがあります。

・感触
 〈小さい無垢材の集まり〉
 無垢材の良さである触り心地や質感などは小さい無垢材の集まりなので本来の木にかなり近く、化粧合板などで
 装飾したものとは違い非常に良い。

・強度
 〈一部の角材などは無垢材に比べても強度的に強い〉
 接合の技術、工法も以前に比べ格段に向上しており、建築用材では無垢材よりも強度が保たれているものもあり
 製品としての信用度も向上しています。

・コスト面
 〈手頃な価格で流通している〉
 集成材でも材質により価格はまちまちですが、同じ寸法の無垢材を調達するのに比べ、非常に手頃な予算で流通 しているというのもメリットとしてあります。なぜ安価なのか…本来であれば材としては切り落とされてしまう部分も他 の材と使われることで材としての善し悪しは関係なく構成される為、無垢材では高価になってしまう大きさでも手軽  に手に入るんです。

・認知度
 〈よく使われるようになり知っている人も増えている〉
 昔であれば、やはり無垢材‼という方も多かったと思いますが、ここ最近は様々な部分で見かけるとも増え、デザイ ン、コンセプトの中に組み込まれていることもあり、認知度も高まり好きな人も増加しているように思います。


と、上げると諸々メリットは出てきますが、やはり何より無垢材が以前に比べ、良質で寸法の大きいものが少なくなっている現状から、対応策として用いられていることが一番の要因だと思います。

材として粗悪なものではないので、使用用途に応じて無垢材、集成材をうまく使い分けるのが最も良いのでは?と思います。


・・・というわけで今日も駿府匠宿 自由工房内にて木工体験教室やります‼




ご都合よろしければ、お立ち寄りくださいねm(__)m

  
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Posted by 大橋木工所 at 07:00Comments(0)今日の木地録